★こどもあつめvol.2 岡崎弘幸さん★

みなさん、こんにちは

前回から少し間が空いてしまいましたが、「こどもあつめ」第2弾です

今回のゲストは中央大学附属中高等学校の教諭でもあり、ムササビの専門家でもある、

岡崎 弘幸(おかざき ひろゆき)さんです!!

研究室でお話を伺いましたが、クラシック音楽を流してくださったり終始楽しいお話をしてくださったり、魅力の幅がつきない方です。

もちろん子ども時代も‥かなり素敵!(笑)

(失礼ながら、内容を文字に起こしながら何回か吹き出しました)

私は尊敬をこめて「むさびー」と呼ばせていただいています。

それでは、早速内容の方をどうぞ!

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岡崎 弘幸(おかざき ひろゆき)さん

中央大学附属中高等学校 教諭

《プロフィール》   

1958年東京生まれ。大学時代よりムササビの研究を始め高尾山へは通算1000回以上登る。生徒たちからはムササビ先生と呼ばれている。元NHK高校講座生物講師。著書は「ムササビに会いたい!」(晶文社2004)など多数。

Q.小学生時代はどのようなお子さんでしたか?

元気でした(笑)いきものが大好きで、活発なんだけど、教室ではおとなしい。だいたい家にあまりいない外で遊んでました。ガキ大将的だったんです。(笑)

Q.何かエピソードがあったら教えてください。

近所の子たちを集めて、学校のようなものをやってましたね。イカダを作って、それで流されちゃって、助けられたり(笑)雑木林がいっぱいあったから、ターザンやって、川を飛び越えて降りる遊びとかね。基地つくって、遊んだりもしました。昔の子は、強いですよね。けがしてもお母さんに隠したりしていました。

Q.生き物が好きだったというのは、何か飼っていたのですか?

 鳥をたくさん飼っててね。ジュウシマツ、ベニスズメ、カナリア、ニワトリ、ウズラも飼ってて…飼い方が上手いと大きくなっちゃうんですよ。他にも、ハト、イモリ、熱帯魚…妹と4畳半の部屋だったんだけど、かごを積み重ねてね。お世話に毎日が大変でした。父親が生き物好きだったんです。

Q.子どもの頃と今のご自身で「変わった」と思われることはありますか?

病弱だったんです。喘息で、一回こじらせると学校休むくらい重傷でした。今それが全く無いのは、中1の時におじさんに一人旅に行かされたからでしょう。中1で一人旅ですよ。怖くて怖くてしょうがないんだけど、(東京に住んでいたのですが)おばあさんが仙台にいるから、もっと北に行って来いって(笑)勝手に電車に乗せられて、旅行記をつけろとか、お金はこれだけ持っていけとか、宿の予約はしてはいけないとかね。予約をすると甘えるから、行ってからさがせって宿のリストをもらいました。電車は、色んな人が座るから自由席で行けって(笑)それから自分の人生がまったく変わりました。岩手県の宮古に行ったんです。宿は、「今日泊まりたいんですけど」って言って当時100円で泊まらせてもらいました。おじから言われて、3日間帰っちゃいけなかったので、そこに2日間泊まりました。龍泉洞という洞窟に行く途中の電車で、目の前に座った、超長い髪のパンタロンを履いたお兄さんと話しました。当時、自分は中1でそのお兄さんは大学生で。家が近かったものだから(話が合って)、そのあと一緒に龍泉洞をまわってね。そのお兄さんとは何十年もずっと手紙をやり取りしていましたね。おじは母親から「なんで行かせたんだ」って、大変だったみたいです。それから全く喘息はでないですね。一回(旅に)行くと変わるんです。だから、今もいろんな人に旅したほうがいいよって言います。

Q.他にはどんな遊びをしたのですか?

 今ではしない遊びだと思うんだけど、人の家の塀の上をつたっていく遊びかな。猫のように。道路で行けばいいのに、わざと塀の上を歩いていくんですよね(笑)Aさんの家は、通らせてくれて、怒られないで済む。だけど、Bさんの家は怒られるとかね。すごい怖いおじさんで、歩いていくと怒られるので、いかに早く渡るかが大事。「こらー」っていきなり怒鳴られて塀から落ちたりね。怒られたらおわりだった。「みか」っていう犬がいる家は、落ちたら噛まれるの。人の家の屋根をつたって怒られたりもしたね。野良猫みたいな遊びでした。

Q.何か習い事はしていたのですか

そろばん塾が流行ってて、上級生になると習っている子が多かったですね。僕はそろばん嫌いだったんです。そろばんは裏返しにしてシューッて走る車として乗って怒られたり。父親が絵を描くので、絵を習いに行ってましたね。風景と友達の顔などを描きました。そこの先生はいい先生でした。僕たちが驚いたのは、空の色ね。女の先生が「(空は青だけでなくて)他の色に塗っていいのよ」って、ピンクっぽく塗っていてね。それを面白いと思ったのを覚えている。

Q.生き物好きは、お父さんから受ける影響は大きいですかか?

 生き物好きは、代々伝わる感じですね。生き物は、たとえば親が虫を見てびっくりするからこどももびっくりする。小さい子でもね、はじめは「うわー、こわーい」ってなっているのは、おうちの人が言っているんだろうなぁって思う。だから「全然怖くないよ、ほらこんなに可愛いから~」って自分が撫でてあげる。はじめは触らなくても、こどもはだんだん触るんですよ。ちょっとでも触ると自信になるんです。「お母さんたちもきゃーきゃー言わない(笑)」。こどもたちの好奇心はものすごいですよ。その好奇心は大事にしてあげたい。

Q.座右の銘は?

色々あるんですけど、一番好きな言葉は、大学の時友人から聞いたものなのですが、ある天文学者の言葉です。「すい星をさがしたかったらやめなさい、見つからないかもしれないから。すい星が見つからなくてもいいなら探しなさい。見つかるかもしれないから。」というものです。深く、哲学的なその言葉が好きです。ぼくもそういう生き方にしたいなって。今のムササビの研究も、その言葉を胸に留めてきながら「何か発見しようと思ってやってちゃだめだよ」って学生に言います。挫折した時に嫌になっちゃう。研究って偶然みつけることが多いんです。やり続けて、偶然ひらめくこともあるしね。動物を研究するにもかなり植物を調べなくちゃいけないんです。だって研究に「食べ物:葉っぱ」とか書けないでしょ。(笑)見えないことを追求していくと、新しいことがわかるから、続けてやりたくなる。

Q. 最後に今の「こども」たちにメッセージをお願いします。

最近、自分の親を結構気にしてる子が多いように感じます。うちの学校の場合かな?(笑)親から言われた事だけをやるのではなく、「何でも疑問に思ったら進んで調べてごらんなさい」と伝えたいです。まずは不思議に思うことが大事です。

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むさびー、ありがとうございました

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